四万十川は汽水域が長く(広い)て、川の幸(ツガニ、ウナギ、アユなど)が豊富です。自然が保たれて人と川が共に生きています。
第二弾!四万十川、最後の清流と言われる秘密に迫る!
「恵み豊かな川」であることが、最後の清流と言われる所以でもあります。
四万十川は、なぜ「恵み豊かな川」になったのでしょうか?
言い換えますと、四万十川は、どうやって恵み豊かな川になったのでしょう。
それは、川が緩やかで大きく蛇行していることに、秘密がありました。
川の勾配が緩やかで、汽水域が長い。それは、勾配が緩やかで、魚やカニなどが広い範囲にわたって棲息する事が出来ることを意味します。魚量が豊富ですから、川漁師さんがたくさん存在します。
四万十川には、専業でなく、兼業の川漁師さんが、漁業権を買って漁業を営んでいるんです。
四万十川流域で、漁業を営む川漁師さんは、川で生き物を獲っています。川のことをよく知っていなければ川漁師として成立しません。
四万十川は大きく蛇行(穿入蛇行:せんにゅうだこう)しています。
四万十川は至る所で大きく蛇行しています。
穿入蛇行(せんにゅうだこう:山の間を縫うように川が蛇行している)と呼ばれる地形です。
穿入蛇行とは初めて聞く単語ですが、タモリさんは、ご存じだったようです。改めてタモリさんの博識振りに驚愕しました。ブラタモリを長年担当することで知識が大量に蓄積されています。
ゆっくり流れる川は蛇行します。周りの山を削っていき、地殻変動で山が隆起、深い谷底を大きく蛇行する四万十川になりました。
豊かな自然が残されているのが、四万十川です。
繰り返しますが、豊かな自然が残されているという事実が「日本最後の清流」と言われる所以となっています。
四万十川には人工物や人家が見当たりません
タモリさんは、番組中、下流域で屋形船に乗船しました。
その下流(河口から24km地点)で、目にしたのは人家や人工物がない自然が残っている風景でした。
このような自然が残っていることも「最後の清流」の一つの要素です。
屋形船ではツガニを網で獲るところが、撮されていました。
ツガニだけではありません。四万十川は魚の種類が200種類に及びます。
ウナギもそうです。川の幸の宝庫。人と川が共に生きているのが、四万十川です。
「火振り漁」は、夏から秋にかけての四万十川の風物詩
川漁師さんの中には、火振り漁をする方もいます。
「火振り漁」は、松明の火を振って鮎を追い込む勇壮な漁です。
また、タモリさん達は、中流域(河口から80km)でラフティングをして四万十川の大きな蛇行を体験しました。
四万十川って、こんなに大きく蛇行(穿入蛇行)しているんです。
この四万十川の蛇行は、どうやって成り立ってきたのでしょうか?
地質学的に言えば、四万十帯や秩父帯のお話をしなければならないようです。
地殻変動や、プレートが沈み込んで生じる「付加体」などのお話もありました。
四万十川には、数万年どころではなく、数十万年の長きにわたって形成されてきた歴史がありました。最後は、四万十川の源流点の事に言及しなければ、終わりません。
また、ページを新たにして、次項で四万十川の秘密として最後にさせて頂きます。