【ブラタモリ】「最後の清流」四万十川、その秘密を探る!(2020年2月放送分)
高知県の西部を流れる四万十川。「最後の清流」と呼ばれています。何故、最後の清流と呼ばれているのか、その理由を探っていきます。
「最後の清流」四万十川、その秘密を探る!2020年2月、ブラタモリ
NHKの「ブラタモリ」。コアな人気がある番組です。進行役はタモリさん。
2020年2月1日(土)に「ブラタモリ#154」(第154回)、続けて2020年2月8日(土)「ブラタモリ#155」として、高知県西部の四万十川が取り上げられました。このブラタモリで、タモリさんがアシスタントの林田理沙さんと同行し、高知県の西部を流れる四万十川(全長196km)を、河口から源流まで遡って訪れ、番組を構成しています。
ブラタモリは、とても人気のある番組で、影響力も大きいです。この番組内容を参考に、今回の記事作成となりました。
屋形船は大自然を満喫できる観光名物です。
「沈下橋」。四万十川の観光名所です。
ゴムボートでラフティングするのも、スリル満点なアトラクションとして人気。
続いて「四万十川の秘密」に迫っていきます。
四万十川と呼ばれるようになったのは25年前から
四万十川は、正式名称が「渡川」でした。それが地元の強い要望から、
平成6年(1994年)7月25日に「四万十川」へと名称変更。約25年前までは「渡川」が正式な川の呼称だったんです。
川の名称が、何故、四万十川に変わったのでしょう。そして「日本最後の清流」と呼ばれるようになった理由は?
そのきっかけは、NHKで「日本最後の清流・四万十川」と紹介されてから。とのこと。
高知県西部にある四万十川には、観光客が一年間で120万人訪れています。
高知県の観光名所として、とても大きな存在なのが、四万十川です。
四万十川が「日本最後の清流」と言われる原因!
実は、四万十川は特別に綺麗な川ではありません。(残念ですが)
水質は日本全国で、なんと122位(平成30年調査)!でした。
それなのに「日本最後の清流」と呼ばれています。不思議です。
今や「最後の清流・四万十川」はキャッチコピーになっているぐらい有名なのです。
水質が122位と聞いて、タモリさんは「清らかな流れと言える?」
「最後の清流とか呼ばない方がいいのでは?」とコメントしました。水質だけを捉えれば無理ありません。
では、何故「最後の清流 四万十川」と言われるようになったのでしょう。
それは、1983年(昭和58年)に放送された「NHK特集」が発端でした。
このNHKの『土佐・四万十川 ~清流と魚と人と~』の番組中、
「清らかな流れを保ち、日本最後の清流と呼ばれています」とナレーションで語られているんです。
この番組がきっかけになり、高知県「四万十川」は全国区に。超がつくほど有名になりました。しかし、その当時の正式名称は「渡川」だったという、ややこしい事情もご承知おきください。
「日本最後の清流」と四万十川が言われる秘密は?
この「ブラタモリ#154」では、何故、「日本最後の清流」と四万十川が呼ばれているのか、
その秘密、その理由について、解答を示してくれています。
まず、四万十川流域には、手つかずの自然が残されています。
四万十川で確認されている魚の種類が200種類を超えるほど。
天然アユ、ウナギ、テナガエビ。
そして、上海ガニと同じ種類の「ツガニ」も美味な食材として人気があります。
出典:朝日新聞デジタル
四万十川流域では、人と川との関わりが深く、自然が残されています。
その自然な風景・光景が四万十川では色濃く残って、今でも続いています。
それが最後の清流と呼ばれる所以であるというのが、案内役を務めた四万十市 教育委員会の川村慎也さんの説明でした。
その川村さんの説明に、番組開始から20分ほどでタモリさんが納得してくれました。
もう一人、案内役として、筑波大学 講師 関口智寛さんが同行していたことを追加しておきます。
「最後の清流」と四万十川が言われているのは、
下流域で屋形船に乗って見渡せば、
- 人工物がない
- 人家が存在しない
- 自然の風景が残っている
- 見渡す限りの大自然
- 川の幸の宝庫である
人と川が共に生きている。それが最後の清流と印象づけるものなのでした。
この様な事で、タモリさんは「最後の清流、いいでしょう」とご理解をしていただけました(笑)。
この続きは、「ブラタモリ」2020/02/08放送分から、四万十川の成り立ち・地殻変動など、別ページでご紹介致します。